研修・学習の方略
家庭医療専攻医は研修目標を達成するために様々な方法で学習する必要があります。
また、学習が生きた知識として身に付くためには
01
Practice
実際に経験してみること
02
Reflection
経験したことを振り返り、自らの学習ニーズを明らかにすること
03
Study
文献検索、セミナーなど、学習ニーズにあった方法で学びを概念として理解・整理すること
04
Practice Again
学んだことを再び自らの経験に生かすために検証を行うこと
以下は当センターで実践している教育の一例になります。
①Practice
1.各研修施設における診療(外来、訪問診療、入院診療)
A.プリセプティングによるフィードバック
B.カルテレビューによるフィードバック
C.カンファレンスによるフィードバック
D.その他
2.各研修施設における診療外の業務
A.レセプト業務、電子カルテのメインテナンス
B.健診業務
C.学校医活動
D.グループホームなど介護福祉施設での診療
E.各種の会議への参加
F.地域住民向け講演会の実施
G.学生や前期研修医、スタッフへの教育
H.その他
②Reflection
1.ポートフォリオの作成
専攻医が自分自身で研修目標に関連する学習を深め、達成することを重視します。
研修目標の中には自分自身の経験を振り返ることによってしか学習を深められない項目がいくつも含まれています。
そのような項目に関しては自分自身の経験について文書(ポートフォリオ)を作成しながら振り返り、自分自身が経験から何を、どのように、なぜ、学んだのかを残しておくことが重要です。
また、このような研修目標に関しては研修医が作成したポートフォリオを資料として評価を受けることになることもここに銘記しておきます。
2.Significant Event Analysis
研修期間中に経験したことで特に重大な出来事や本研修の研修目標に関連する重要事項については、研修医個人で振り返るだけではなく、指導医やその他の同僚と共有し、学習を深めることが効果的なことがあります。
そのような場合は指導医と相談し、所定のフォーマットに沿ってその出来事をまとめ、カンファレンスを待ちます。
3.メンタリング
研修生には指導医よりメンターを設定し、定期的にメンタリングセッションを実施するシステムが存在します。これにより研修による自己省察を円滑に行い、よりスムーズな研修を可能にします。
③Study
1.日本プライマリ・ケア連合学会が行う企画
A.学術集会、夏期、秋季、冬季セミナーへの参加
a.各種WSの参加
b.各種WSの企画、運営
c.指導医養成WSへの参加
d.その他
B.近畿ブロックで行われるもの、その他
a.ポートフォリオ発表会
b.その他
2.研修施設で提供されるもの
A.研修終了後のレビュー
B.家庭医療のプリンシプルに関するもの
C.家庭医が取り扱う疾患に関するもの
D.医学教育に関するもの
E.研究に関するもの
F.その他
※上記は集合学習時間「レジデントディ」にて体系的に提供中(症例カンファレンス、ビデオレビュー、学習レポート、抄読会、ポートフォリオ発表会、他
3.個人の学習
4.その他